今宵は、雷雨でした。
地響きの合間に光る閃光。
それは、建物を突き抜け、時折視界を真っ白に染め上げます。
先輩
「カミナリ、怖くないの?」
………。
おめぇさんはよぉ…たまぁに思うんじゃが…
ワシをいくつだと思っとるんけ?
疾うの昔に、それが許されるお年頃は過ぎており、
アレ怖い、コレ怖いだの言ってたら、ドン引かれるわ!
まずは自分自身に。
そういや先輩…
しょっちゅう、幽霊怖いだの、虫怖いだの言っとるのぉ…
おじさんだって、怖いモノはあるようです。
私
「自分は…昔からカミナリとかは怖かったコトはなくて…
あぁ、『瞬停』は怖かったです。」
『瞬停』とは…
「あれ?今、瞬きしたっけな?自分…」
と思うくらいの一瞬の停電のコトで、落雷などが原因で起こる現象である。
以前勤めていた工場は、高台にあったせいかカミナリに弱く…雷雲が近付くと
「カミナリに注意しろ」
と連絡がきたり…注意しろと言われましても…
で、『瞬停』が起こってしまうと
全ての装置が一斉にダウン。
アラームの阿鼻叫喚。
こうなると復旧に時間がかかり…
走り回るメンテナンス部隊と、やるコトが無くなった作業者たちで溢れかえるという…
先輩
「マジで怖いわ、それ…」
まぁ、すげぇやべぇ雷雲が来たって時には、事前に装着を停めてたりしたケドね。
深夜に帰宅…
寝静まって闇に沈む街並みを浮かび上がらせる白い光…
慣れた道なのに、幻想的で美しかったです。
欲を言えば、稲妻も観たかったな…
小学生の頃、龍を見ました。
晴れているのに、向こうの空だけ大きな雷雲の塊かあって…
渦巻いているその塊は、雲の中で小さな稲妻を放ちながら…
その姿はまるでとぐろを巻く龍のごとし。
イメージ的には、ラピュタの城が隠されていた龍の巣みたいな感じで…
凄かったなぁ!
記憶力皆無な自分が、覚えてるくらいだもん。
そのくらい、衝撃でした。
アレは、何だったんだろう…?
夢…?
試しにググってみたら…動画が出てきました。
入道雲みたいっすね…
夢じゃなかった(笑)
ググればすぐ答えに辿り着く…
ちと情緒はないケド…便利な世の中になったもんです。