にゃんたのひとりごと

ただのひとりごとです

何も失わずに同じでいられると思う?

懐かしい曲がCMで流れておりました

 

この曲、昔もCMで流れていたな

 

『トビウオのアーチをくぐって  宝島に着いた頃』

 

なんてメルヘンな歌詞と、爽やかなメロディーの部分が流れていたりします

 

でも

その後の歌詞が衝撃的だったり致します

 

『あなたのお姫様は  誰かと腰を振ってるわ』

 

当時この歌詞を

「残してきたお姫様(恋人)が、誰かとフラダンスを踊っている」と解釈しておりました

 

確かそのCMが、ハワイアンなカンジだったのよねw

 

お姫様の為に海に出て、苦難を乗り越えている最中であろう旅人(恋人)がいるのに

このお姫様は、無事すら祈らずに楽しく過ごしとるのかい!

 

その強かさが次の歌詞

『人は強いものよ  とても強いものよ』

に、繋がるのかなぁ?と

 

 

それから

数年後に聞いた時に気がつきました

 

このお姫様、恋人が留守の間に不倫している!?

 

だとしたら、この歌詞

ちとストレート過ぎてヤバいのでは……?

 

 

自分の為に過酷な旅に出た恋人がいるのに、楽しく踊っているのもどうかと思うケド←

不倫は、もっといかんだろ……

 

どんなに愛し合っていたとしても、気持ちは移り変わるという『儚さ』を歌った曲なのかな……?と

 

 

そして今

新たなCMで流れているのを見て、聴き直してみました

 

ぶっちゃけ

確かに爽やかなメロディーも、『トビウオのアーチ』というメルヘンな歌詞も夏にピッタリだけどさ

 

この時代には

『不倫』とか刺激が強すぎてアウトなのでは?と

 

 

でも聴き返してみて、歌詞を読み直して

思いました

 

『誰目線』で歌ってるの?

 

歌詞にハッキリと人物として出ているのは

『あなたのお姫様』だけ

 

でも

旅人本人の目線としては描かれていない

 

あぁそうか

海を出て旅の途中で立ち寄った『港で会った人』目線なんだ

 

旅人から、今までの旅の話を聞いて、なんか言い聞かせているような……?

 

むしろ、この港に留まるように……誘惑してる?

 

そうだ

遠い地に置いてきたお姫様が、どうしてるのか旅人は知るコトは出来ない

 

「あなたのコトなんて待ってはいないわよ

だから、宝島なんてめざさずに私と共にココに留まりなさい」

 

お姫様は待ち続けているかもしれないのに……

 

勝手なコトを言って、旅を諦めさせようとしている

 

いや……

愛する人の未来など

遠い目のまま言わないで  声が聞こえる?』

 

この歌詞

なんか旅人、呆然としてないか?

 

過酷な旅で傷付き疲れ果てた旅人の姿を心配して

港出会った人は旅を諦め、休むように勧めているのか?

 

目的地(宝島)に着いたとしても

お姫様は待ってもいないから、もぅやめなさい

と、旅を止めさせる方便なのか……

 

 

いや、もしかしたら

コレは『旅人の心の中の葛藤』なのかもしれない

 

愛する人の為』に目標(宝島)に向かって努力しているのだが、その目標までの道程が厳しくて、挫折しかけている……のかも?

 

 

もし、目標達成したとしても

それまで恋人(お姫様)は待っていてくれるのか?

待ちきれずに、別の人のトコロに行ってしまうのではないか?

 

目標を追いかけ始めた頃に思い描いていた未来と、かけ離れたモノになるのではないか?

 

 

心身共に疲労

思い通りに進まない未来に絶望し

それでも『愛する人の為』と踏みとどまってきたけれど

その愛する人すら信じられなくなり、全てを投げ出そうかと『葛藤』している

 

なんだか

そんな風な曲に聴こえてきました

 

 

前に聴いた時は

強かで自分勝手な姿をしていた『お姫様』

今は旅人の思い出にしか出てこない朧げな姿になりました

 

 

この曲『強く儚い者たち』

また数年後に聴いた時、私はどんな風に解釈するのだろう?

 

それでもきっと

 

『何も失わずに同じでいられると思う?』 

 

このフレーズには、何年経ってもドキリとするのだろうなぁ……

 

この曲で、1番強く心に残る歌詞だったりいたします

 

 

『永遠の愛』『永遠の友情』

 

そんな『絆』に今でも憧れるケド

そんなモノは無いのだともぅ分かっているから

 

ずっと

『同じ気持ち』で居続けるのは難しい

 

 

最期に残る『気持ち』は何なんだろう?

 

その時私は、何を思うんだろう?