幼き頃は、豆まきといえば落花生だった。
外には落花生だけまく。
父が鬼の面をかぶって家の裏から帰宅してきたことがある。
…遠慮なく落花生をぶつけてやった(笑)
家の中には落花生と個包装したチョコレートなどのお菓子を混ぜてまく。
それをひたすら子供たちで競って拾うという、せんぐまき方式だ。
恵方巻きとか一本丸ごと食べだしたのは近年になってからのような気がする。
それまでは切りわけてあるのり巻きが置いてあった。
食べ切れるようにとの配慮かもしれない。
それからそこそこな年を経た本日の節分は…
食卓に並ぶは、レタスとカニカマ、溢れ出ているマヨネーズのレタス巻きが一本…
…恵方巻きにレタス巻きは含まれるんだろうか?
残業で帰宅が遅くなったので、他のメンバーは食事を終えている。
…なんか、恵方巻きが入ってたっぽい空の容器を見かけたが、気にしない…
去年は皆で方角を確かめ、無言で恵方巻きを食らうという、本格的な節分をやったはずなのだが…
まぁ、レタス巻きは好きだよ。のり巻きより好きだし?
レタス巻きの効果が分からん為、方角を気にせず食べた…後からググったら、節分にレタス巻きを食するご家庭もあるみたいなので、少しホッとした(笑)
食後…
母「豆まいて!」
…え?
去年までは小学生の甥っ子がノリノリでまいてくれていたのだが…今年はもう帰宅後だった。
母「鬼の面もあるよ!」
…いや…いい…
…鬼の面して豆まくとか、なんで一人二役を同時にこなさないといけないのか…
なんか…恥ずかしい…
と思いつつも、トボトボと玄関に向かう。
渡されたのは、大豆
母が健康のために毎日食べてるヤツだ。
「鬼は外…」
掃除が大変になるのとご近所迷惑になるので、遠慮がちにまいてみる。
福はうちは、もちろんカット。
落花生なら殻をむけば食べられるケド、大豆じゃムリだし、散らかすと鬼(母)が出るかもしれない…
一人でまいていたら、父がやってきてノリノリでまき出した。
家の中の猫たちにも、ひきこもり気味な姪の部屋にも少量だがまいてみせる。
やめんかいっヽ(`Д´)ノ
半分くらい残った大豆を母に返却する前に1つだけ食べてみる。たまに食べるとうまいかも?
…さすがに年の数は食べられないけども。